お知らせ

シンポジウム「東大にねむる加賀藩本郷邸と江戸の宴」終了

シンポジウム「東大にねむる加賀藩本郷邸と江戸の宴」が2025年3月9日(日)に開催されました。
大成可乃(埋蔵文化財調査室)・湯沢丈(同)・谷川章雄(早稲田大学名誉教授)・堀内秀樹(東京大学次世代人文学開発センター)・加藤元信(文京ふるさと歴史館)・佐藤至子(東京大学国文学研究室)の各氏による発表の後、 芳賀京子(埋蔵文化財調査室室長、東京大学次世代人文学開発センター)をモデレーターとして、登壇者によるトークセッションが行われました。
また遺物の展示、質疑応答、来賓紹介・挨拶等も行われ、130名以上の方が出席しました。

写真:湯沢発表

2025年04月01日

調査研究プロジェクト10「本郷キャンパスの弥生時代から古墳時代」終了、発表資料を掲載

2025年3月15日に調査研究プロジェクト10「本郷キャンパスの弥生時代から古墳時代」が開催されました。
篠原和大(静岡大学)・山下優介(国立歴史民俗博物館)・成瀬晃司(埋蔵文化財調査室)・堀内秀樹(同)の各氏が発表し、遺物の展示、質疑応答が行われ、会場には70名以上の方が出席しました。
また「調査研究プロジェクト」ページに発表資料を掲載しました。

写真:山下氏趣旨説明

2025年04月01日

ダイバーシティ&インクルージョン棟B棟地点の調査が終了しました

写真1(現・暗闇坂方向へ下る坂道)

写真2(竪穴建物(弥生時代中期))

 第二食堂の北側にある旧出版会・テニスコートの跡地は2024年に発掘調査が行なわれ、良好な状態で遺跡が確認されています。この付近は加賀藩邸内でも北辺にあたり、「御歩組(おかちぐみ)」と呼ばれる下級藩士の長屋でした。調査では、地下室・井戸・ごみ穴などをはじめとした長屋での生活に伴う遺構を中心に800基以上の遺構が検出されています。
 また17世紀代の遺構が150基以上検出され、下屋敷だった時期においても敷地の端まで積極的に活用していたことが明らかになりました。なかでも現在の暗闇坂方向に続くとみられる坂道は、縁辺ならではの遺構といえます。長さ4.8m以上、幅1.35mにおよび、両脇には側溝を有しています(写真1)。路面は砂利敷で3回にわたり舗装し直されており、ある程度継続して利用されていたことがうかがえます。
 このほか弥生時代中期の竪穴建物1軒が検出されています(写真2)。床面には炭化材や焼土が残り、宮ノ台期の土器を伴って出土しています。近在する東京都下水道地点(本郷87)でも同様の竪穴建物が確認されており、付近に集落があった可能性を示唆しています。
(執筆:小川祐司)

調査地点:ダイバーシティ&インクルージョン棟B棟(本郷345)
参考文献:「東京大学構内の遺跡 東京都下水道地点」(東京大学構内遺跡調査研究年報14、2021年刊行)

2025年01月22日

調査研究プロジェクト10「本郷キャンパスの弥生時代から古墳時代」2025年3月15日 ※終了しました

調査研究プロジェクト10「本郷キャンパスの弥生時代から古墳時代」を開催します。

日 時:2025年3月15日(土)13:00~16:30(12:30開場)
会 場:東京大学法文1号館113番教室(東京都文京区本郷7-3-1)
交 通:東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅
    都営地下鉄大江戸線 本郷三丁目駅
    東京メトロ南北線  東大前駅
参加費:無料(事前申込不要)
共 催:東京大学埋蔵文化財調査室・次世代人文学開発センター・考古学研究室

プログラム:
1.主旨説明 山下優介(国立歴史民俗博物館)
2.東京大学医学部附属病院地区の古墳時代の遺跡 成瀬晃司・堀内秀樹(東京大学埋蔵文化財調査室)
3.弥生式土器1号と弥生町遺跡群形成の背景 篠原和大(静岡大学)
4.発掘調査からみえた古墳時代の本郷台 山下優介(国立歴史民俗博物館)
※詳細はチラシをご参照ください。
チラシ

2024年12月11日
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